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本を、いっぱい買う。

昨日は、往来堂書店へ納品と買い物に行きました。

くりかえしになりますが、新刊本のほとんどを往来堂で買っています。
往来堂へ行く前に新宿の紀伊国屋書店(南口)を通ったのですが、本が、本が、本が、とにかくたくさんある!!ということがまず伝わってきて、打ちひしがれてしまいました。以前、新宿で働いていたときは職場のある西口から仕事帰りに歩いてきて、何かおもしろいものはないかとそれなりに楽しく過ごしていた場所です。でも今は、端から端まで見ることを想像して、途方にくれておしまい、です。

今回はとくに、そのあとに往来堂で取り置きしてある本を引き取る予定もあったからなおさら探す気が湧かなかったとも思いますが、さほど(距離は)遠くない場所に懐かしさを覚えるのは不思議な気がします。

それから往来堂で買い物!
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by takibi-library | 2011-02-26 12:06 | いつも読書 | Comments(0)  

「原稿零枚日記」読了

ある女性作家の日記という形式をとった小説です。小説なのだけど、さらにその中で現実と妄想が入り組んでいる、不思議な「小川洋子だ!」と思う作品になっています。

主人公の女性作家はあんまり売れていなくて、あらすじの名人です。「あらすじの名人」というのは、ひとつの文芸作品を読んで、そのあらすじを作る(書く)のがうまい、ということです。
文芸誌の新人賞の下読み係としてそれぞれの作品に添付する200字のあらすじで技術を磨いていきましたが、そのあまりに高い完成度のため作品そのものよりあらすじが面白くなってしまい、下読み係としてはお払い箱になってしまいました。その後、思いがけず公民館の「あらすじ教室」の講師となり、再びその技量を発揮しています。

本人は「なぜ自分は、こんなにもあらすじを書くのが得意なのに、小説を書くのは下手なんだろう」と悩むのですが、わたしはこのあらすじ係という仕事や、あらすじを書いていくプロセスを表現した部分が、とてつもなく好きです。
 一通り読めばだいたい全体の構造と中心の流れ、そこから広がる支流の様子が、原稿用紙に透けて見えてくる。すると同時にあらすじの全体像も浮かび上がり、どこを出発点にしてどういう方角へ向かったらいいかがぼんやりと分かる。この時点では、あくまでもぼんやりとで構わない。最も大事なのは、流れの底に潜む特別な小石を二つ三つ見つけることなのだ。
 特別と言ってもその小石は、宝石のように光っているわけではなく、むしろ苔むして、地味に黒ずんでいたり、水草の隙間に隠れていたり、流れに耐えられず危うげに川底を転がっていたりするので、注意が必要だ。彼ら自身、自分たちがこの小説の大切な支点になっているなどとは気づいてはいない。一見、あらすじとは無関係な場所に潜んでいる。そこを誰よりも早く気づいてやるのが、あらすじ係の役目となる。
 あらすじ係は流れに足を浸し、そっとしゃがみ込み、小石を拾ってポケットにしまう。これでほとんどあらすじは完成したも同然だ。二百字の中に小石を配置した途端、あたりを覆っていたぼんやりとした霧は、いっぺんに晴れてゆく。
 あらすじは、もちろん名前のとおり筋なのだけれど、一続きの流れにだけこだわっていると、薄っぺらでつまらないものになってしまう。だからどうしても点が必要なのだ。流れに投げ込んだ時、思いも寄らない紋様を描き出してくれる小石が。
 小石を見つけるのが私は得意だった。どんなにつまらない小説でも、それが言葉によって何かしらを語ろうとするものであるならば、必ず小石はあった。激流、滝、急カーブ、渦巻き、そんな派手な仕掛けも私には通用しなかった。光も届かない、ひんやりとした薄暗がりに置き去りにされた彼らを、私は必ず救出した。

この部分にぶつかったときは、何かが起こったような目覚しい感じがしました。
そして、わたしが文庫本葉書のための引用をすることは、このいくつかの小石からさらにたったひとつを選ぶことなのだと思い、ぞくりとしました。

わたしにとって、この部分がこの本のすべてのように感じています。

読んでよかった。
今日も文庫本葉書を作りますが、とても新鮮な気分で臨めます。

原稿零枚日記

小川 洋子 / 集英社


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by takibi-library | 2011-02-26 11:14 | いつも読書 | Comments(1)  

最近読んだ本:サローヤン、岡嶋二人

文庫本葉書用に2冊。

■サローヤン「パパ・ユーアクレイジー」
 10歳の息子と父との対話、あるいは問答。
 内容はおもしろいと思うけれど、伊丹十三の訳がかなり変わっています。
 訳者あとがきで意図は明らかにされているのですが、ほぼ完全な逐語訳です。
 それによって不思議な雰囲気、ただの子どもと大人の会話には到底聞こえてきません。
 でもそれは、なにかしら心に引っかかる問いと答えであることに変わりはないのです。

■岡嶋二人「開けっぱなしの密室」
 週末にちょっと温泉へ。天気が悪く、雪に降り込められたときにつらつら読むにはうってつけ。
 仕掛けはしっかりしている短編が集められています。
 でも、引用はちょっと難しい。おっ?と心の端を引っ掛けられるようなところを見つけたいです。
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by takibi-library | 2011-02-20 21:06 | いつも読書 | Comments(0)  

お弁当について

昼休み、休憩室でお弁当を食べていると、ときどき言われます。

「毎朝、作っているんですよね」

週に1回まで、近所のパン屋さんで「買っていい」ことにしてますが、それ以外は朝、作っています。でも、一から全部作っているわけではありません。
冬場だったら、前の日のおかずが入っていたり、週末に作った常備菜を使いまわしたり、必ずします。それから、朝調理するにしても、前の日の晩ごはんのしたくのときに、お弁当に使う野菜を切っておきます。材料を切る時間が思いのほかかかるので、これでだいぶ楽になるものです。

お弁当箱(野田琺瑯のレクタングルを使っています)への詰め方は、悩んでいた時期もありましたが、今は落ち着いて、決まった詰め方を繰り返しています。
何につけルールができたらそのとおりに、粛々とすすめていくことが時間の節約に関しては大事です。

お弁当のマイ・ルール
 ・好きなものでお腹いっぱいになる
 ・飾りの生野菜禁止
 ・おかずは3種類以上(主菜+副菜2つ)
 ・たんぱく質は2種類(肉と大豆製品とか、魚と玉子とか。麩を使うことも)
 ・緑色の野菜は必ず
 ・何かしら海のものを入れる(さつまあげでも、のりや塩昆布でもいいから)

書いてみるとけっこういろいろルールがありました(笑)。

今夜は雪になるかもしれないそうです。明日はパン屋さんの日にしようかな。
万が一雪の影響でパン屋さんが休みだといけないから、やっぱりお弁当かな。
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by takibi-library | 2011-02-08 22:38 | くらし | Comments(0)  

製本教室 第2回 背を補修する (つづき)

折丁ごとの背の補修が終わりました。
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製本するとき、本に挟んでいたメモなどもいっしょにとじこむことができます。

次回のクラスは20日。それまでに表紙用の布に合わせた見返しの紙を選ばなければ。
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by takibi-library | 2011-02-05 14:54 | 製本教室 | Comments(0)  

製本教室 第2回 背を補修する

製本教室2回目は、背の補修。
本をばらしたときに糸が通っていたところなどが弱くなっているので、和紙をのりづけして補強します。

使用するのり、その扱いかたの説明を聞いてから、いざ、作業開始です。

折丁の背の補修自体は、ちょっとした道具をそろえて、いくつかのコツをつかめば、そんなにたいへんではありません。1つ仕上がると、とてもいい気分です。

でも・・・
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by takibi-library | 2011-02-04 21:10 | 製本教室 | Comments(0)  

寝る前に読んでいる本

寝る前は2冊の本を1日おきで交互に読んでいます。確実に読む時間を取れるように、時間をやりくりしているのですが、そうしたら、早寝早起き生活に戻りはじめて、いい感じ。

ちなみに昨晩は長嶋有さん。
去年からはまっていて、叔父と叔母にすすめたところ、「ああいう、なんにも起こらないっていうのは楽しめない」と言われて、ちょっとがっかりしました。けれども「なんにも起こらない」のが長嶋作品の特徴(特長?)でもあるので、それが印象に残っているという意味では読み違えてはいないわけで。
今読んでいる「祝福」も、ほんと、何も起こらない。でも、わたしは読んでいて楽しいです。

祝福

長嶋 有 / 河出書房新社


夢みごこち

フジモト マサル / 平凡社


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by takibi-library | 2011-02-03 08:47 | いつも読書 | Comments(2)  

冬の朝

このところ冷え込みがきつかったけれど、今朝は少し、寒さの角が取れていました。それはそれでありがたいのだけれど、キンと冷えた朝の空の色、富士山の輪郭の鮮やかさは今だけのもの。
これはこれでかけがえのない季節の楽しみ。

ちょっぴりでも
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by takibi-library | 2011-02-01 22:58 | くらし | Comments(0)