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「澁澤龍彦との日々」読了

澁澤龍彦の本は、「高丘親王航海記」と「フローラ逍遥」しか読んだことがないのですが、この2つが大好きです。

先日の南伸坊さんの書評で、奥様の澁澤龍子さんのエッセイがあると知って、書評で紹介されているのは「澁澤龍彦との旅」ですが、まずは先に出ていた「澁澤龍彦との日々」から図書館で借りてきました。

とても自然な、近所に暮らしていそうな夫婦の様子が描かれていて、楽しかったり切なかったり、ずっと読んでいたい、この空気の中で過ごしていたいと思いました。
そしてうれしかったのが、龍子さんが澁澤作品の中でいちばん気に入っているものが「フローラ逍遥」(単行本は絶版)だと書いてあったこと。装丁のすばらしさもその理由の一つに挙げていて、わたしが古書の即売会で手に入れたときのよろこびが分かち合えたようで、この本を読んだ思い出にしたいです。


ところで、内容だけでなく、「澁澤龍彦との日々」の単行本は糸綴じであることも魅力的です。ベッドで寝転がって読むにも、テーブルについて読むにしても、本を押さえたり、支えたりしなくていいと、読書ってさらに快適なのです。

でも、糸綴じということは、手製本しやすいということ……ゆくゆくは「~日々」「~旅」2冊入手して、好きな布で製本……夢が広がり過ぎてたいへん、たいへん!

澁澤龍彦との日々

澁澤 龍子 / 白水社


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by takibi-library | 2012-05-25 22:06 | いつも読書 | Comments(0)  

「39歳 女の愛の分岐点」読了

ふだん手に取りもしない本をたまには読んで、守備範囲を広げておきたいと思っています。幅広いジャンルを楽しめたら、「読む本がない」とくよくよすることが少なくなるから、よい読書生活のための基礎的なトレーニングって感じです。

先日読んだ南伸坊さんの書評で気になった、植島啓司さんの本を図書館で借りました。書評で紹介されたものは貸し出し中だったので予約を入れて、比較的新しくてすぐに借りられるものを選んだら、この「39歳 女の愛の分岐点」でした。

タイトルが、けっこうはずかしい。でも、南さんの書評に「その澁澤龍彦さんに「あなたは本当にいろいろなことをよく知っているねえ」と言われた、植島啓司さん」とあったんだからと、気持ちを強く持って読みました。

実際は、そんなに力を入れなくても楽しく読めました。
ひとりもののわたしがひそかに思っていた結婚生活の難しさが、具体的な理由も一緒に、まじめに書いてありました。かといって難しい話や専門的な話はなく、読んでいる間始終ゆかいでした。
自分もそう思っていた!というのではなく、そういうことだったのかと、考えを整理してもらえたすっきり感があって、読んでよかったと思っています。

なんか、ますます、これからが楽しみになってきましたよ。

39歳 女の愛の分岐点

植島啓司 / メディアファクトリー


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by takibi-library | 2012-05-16 22:15 | いつも読書 | Comments(0)  

ジェラートにまつわる話

ジェラートっていう言葉を知ったのはいつごろか、よく思い出せません。はじめてその名前のものを食べたのはたしか、デパートの地下にできたお店で、感想は「やわらかいアイスクリームだな」という程度で、とくべつおいしいものとは思いませんでした。

それからだいぶたった、けれども今からずいぶん前に、ジェラートはわたしが思っていたよりももっとおいしいものだということを聞いたことがありました。
ジェラートをアイスクリームの一種としか思っていなかったそのときに聞いたことで覚えているのは、その人が行く(イタリアの)お店では「二つか三つの味を一緒に盛ってくれて、それを食べると、ジェラートやソルベのやわらかさがおいしいっていうことがわかるよ」というものでした。「やわらかいまま、混ざりきらないで、味が絡み合うのがおいしいんだ」とも。

ということをすっかり忘れていたまま、今日、はじめてGROMのジェラートを食べました。ピスタチオとイチゴ、お店の名前のついたビスケットとチョコチップが入った「GROM」ってのを。

食べて、やわらかいのになかなかとけないんだな、と思って、ふと「やわらかいまま、混ざりきらない」が思い出されました。おいしかった。

メールアドレスとか、携帯電話とかをたいていの人が持っていなかった時代の話。
教えてくれた人が今どこで何をしているのかもわからないけれど、連絡を取りたいとも思わないけれど、あのときいいこと聞いたんだなって、ちょっとうれしかった。

すっかり忘れていたことを、人はなんだってふいにおもいだしたりするのだろう。


というのは、文庫本葉書用にある本から引用した一節ですが、ほんとうにそうだな、と思います。

GROMって
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by takibi-library | 2012-05-05 16:01 | くらし | Comments(0)  

「Tesoro」、「Danza」、「not simple」:オノ・ナツメさんのまんがはすてき

連休前半は心置きなくオノ・ナツメさんのまんがを読んで浮かれておりました。

それもこれも、コミックを担当されている仙台の書店員さんのおかげです。ありがとうございました。
短篇集を中心にセレクトしてもらって、どれも休暇に読むにはうってつけでした。

「Tesoro」
家族や夫婦の話が多い短篇集。かわいい、かわいい、かわいい。ちょっとほろっとしたり、くすっとしたり。

「Danza」
読んだことのある「COPPERS」の登場人物の番外編が収録されている短篇集。それぞれの話が違う国の町を舞台になっています。1冊読むと、地球は今もまわっていて、どこかで誰かの暮らしが物語を生んでいるのだな、なんて思います。

「not simple」
全1巻。とても悲しい話。主人公・イアンの身の上には複雑な事情ばかりがふりかかる。これでもかと。イアンがほしいものはありふれたシンプルなものなのに、それが最後まで手に入らない。
今書いていても、悲しみが湧いてくるのだけれど、少し甘くて穏やかな気持ちです。
(でも、これがいちばん好き嫌いがわかれそうな気もします。)

はー……どれもよかったー。もっと読みたいなぁ。でも、ちょっと間を空けようと思う。

それでも、個人的には外国が舞台のお話のほうが好きなので、次は「リストランテ・パラディーゾ」にするって決めてます。
ちょっとがんばったら、ご褒美に買っていいことにするんだ! 何をがんばるか決めてないけど!

TESORO―オノ・ナツメ初期短編集1998・2008 (IKKI COMICS)

オノ・ナツメ / 小学館


Danza [ダンツァ] (モーニングKC)

オノ・ナツメ / 講談社


not simple (IKKIコミックス)

オノ・ナツメ / 小学館


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by takibi-library | 2012-05-03 23:30 | いつも読書 | Comments(0)  

「ゴロツキはいつも食卓を襲う」→オノ・ナツメさんの絵が好きだ!

Twitterのタイムライン上に出てきて知った本です。

「フード理論」というのは、物語に出てくる食べもの、飲みものの役割には一定の法則があり、人々の共通認識となっているということを解説するものです。

・ゴロツキはいつも食卓を襲う
・賄賂は、菓子折の中に忍ばせる
・スーパーの棚の前で、ふたりが同じ食品に手を伸ばすと、恋が生まれる

などなど、どれも前後のセリフまでなんとなく想像できるほど当たり前のこと=ステレオタイプです。
それをあえて解説してもらうと「そういうわけだったのか!」と新鮮にやられた!と感じることができる、楽しい本でした。


ところで、タイムラインで知ったのは、この本の出版を記念して開催された、オノ・ナツメさんの挿画の複製原画展があることでした。
オノ・ナツメさんのまんがは「COPPERS」を読んだきりですが、とても気に入っています。
そんなに遠くないところだし、ちょっと見たその絵がなんかすてきでふらふら~と出かけてしまうにはじゅうぶん魅力的だったのです。

絵のことを伝えるのはきっと絵心がないから難しい。でもとにかく、黒の線がパキパキとして、かわいかったり、滑稽だったりするなかに、かっこよさが入っているのです。それにすっかりまいってしまって、「オノさんの作品読まねば」熱が急上昇しました。

ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50

福田里香 / 太田出版


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by takibi-library | 2012-05-03 22:48 | いつも読書 | Comments(0)  

やっぱり書かないとなー。

1か月ぶりの投稿になってしまいました。

この1か月、ものすごく忙しかったかというとそうでもなかったような…でも、やはり文庫本画廊づくりがあったり、連休前にちょっと風邪をひくという誤算があったり、しました。

連休前半にのんびり過ごして、つらつら考えごとをした中(で覚えている中)に「文章にまとめること」をちゃんとやろうというものがあるので、少なくとも連休後半はぽつぽつ書きます。

ブログを書くことについて考えた。
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by takibi-library | 2012-05-03 21:53 | このブログについて | Comments(0)