タグ:読書 ( 369 ) タグの人気記事

 

2016年3月のまとめ

書いてあって、公開するのを忘れていた……。

◆生活全般
掃除機を買い替える
ガス給湯器交換

◆読んだ本
米澤穂信 『真実の10メートル手前』
有栖川有栖 『ペルシャ猫の謎』、『スウェーデン館の謎』
『思考の取引』
長崎訓子 『短編文学漫画集』、『名作文学漫画集』

米澤穂信の描く女性探偵・太刀洗はとても魅力的なキャラクター。書き手が女性に甘くないところが、キャラクターの潔さにつながっているように感じる。本作は短編集だけれど、読み終わったときの充足度が高い。有栖川有栖は国名シリーズをしばらく読み続けるつもり(文庫本葉書に入れていく)。
3月の白眉は『思考の取引』以前、グラフィックデザイナーのSさんに教えてもらったもの。観念的な表現がむずかしく感じることもあるけれど、読み進めるにつれて、本がすきなことを全肯定されるような、多幸感がどんどん広がる。
長崎さんの2冊はほんとに楽しい。活字が絵になるうれしさって、またとくべつ。

真実の10メートル手前

米澤 穂信 / 東京創元社


ペルシャ猫の謎 (講談社文庫)

有栖川 有栖 / 講談社


スウェーデン館の謎 (講談社文庫)

有栖川 有栖 / 講談社


思考の取引――書物と書店と

ジャン=リュック・ナンシー / 岩波書店


Ebony and Irony 短編文学漫画集

長崎 訓子 / パイインターナショナル


marble ramble 名作文学漫画集

長崎訓子 / パイインターナショナル



◆その他のインプット
演劇『焼肉ドラゴン』
展覧会「気仙沼と、東日本大震災の記憶」@目黒区美術館
演劇『乱鶯』
[PR]

by takibi-library | 2016-04-20 18:46 | いつも読書 | Comments(0)  

2016年2月のまとめ

◆生活全般
帯状疱疹が治った
桜島噴火(5日)
イクメン議員が辞職を表明(12日)
ストウブのココット・オーバル(23cm)入手
文庫本葉書の取扱店が増える(兵庫)

◆読んだ本
東直子 『千年ごはん』
万城目学 『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』
波多野聖 『銭の戦争 第八巻』
川上未映子 『きみは赤ちゃん』
市川春子 『宝石の国 1』
有栖川有栖 『46番目の密室』

『千年~』は食エッセイ+短歌の組み合わせが新鮮。文庫本葉書用に読んで、引用は短歌にした。はじめて読む万城目作品となった『かのこちゃん~』。西加奈子『円卓』と対にしたいような、クールな女子小学生(低学年)の物語。わかってなさそうで、ちゃんとわかっていて、変な媚を感じない、ハードボイルドな女の子の話はいつ読んでも楽しい。『銭の~』は安定のおもしろさ。これがラノベの技法(?)で書かれていると最近知って、その点でも興味深い。
先月の『あこがれ』につづけて川上作品『きみは~』を読む。こちらはエッセイ。川上さんの、率直なのに不快じゃないギリギリの書きっぷりには、生々しいものを感じました。おそるべし「産後クライシス」。そして、その体験を経て『あこがれ』を書いたことに、少し感激。
『宝石~』、読みはじめはキャラクターの見分けに苦労するも、描かれている世界の不思議さにひかれる。続きが楽しみ。『46番目~』は火村先生シリーズがドラマ化されたのを機に、読み直した。前に読んだとき、火村とアリスはわたしよりずっと年上だったけど、今は、わたしよりずっと年下で、そんなところにぐっとくる。

千年ごはん (中公文庫)

東直子 / 中央公論新社


かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)

万城目 学 / 角川書店(角川グループパブリッシング)


銭の戦争 第八巻 欧州の金鉱 (ハルキ文庫)

波多野聖 / 角川春樹事務所


きみは赤ちゃん

川上 未映子 / 文藝春秋


宝石の国(1) (アフタヌーンKC)

市川 春子 / 講談社


46番目の密室 (講談社文庫)

有栖川 有栖 / 講談社



◆その他のインプット
演劇 野田地図 『逆鱗』
演劇 『ホテル・カルフォリニア』
東京都庭園美術館 『ガレの庭』
[PR]

by takibi-library | 2016-03-02 09:39 | いつも読書 | Comments(0)  

2016年1月のまとめ

◆生活全般
お正月
訃報が続く(ブーレーズ、桂春団治、デヴィッド・ボウイ、アラン・リックマンなど)
芝居をたくさん見る(5本)
東京案内をする
帯状疱疹にかかる

◆読んだ本
米澤穂信 『王とサーカス』
川上未映子 『あこがれ』
秋元松代 『元禄港歌・近松心中物語』
ディック 『流れよわが涙、と警官は言った』
朝霧カフカ/春河35 『文豪ストレイドッグス 01』
吉田秋生 『海街Diary7 あの日の青空』

『王と~』は、年末年始の休みに読むのにうってつけの(個人的には)豪華作。ネパールを舞台に日本人の女性記者が探偵役となり、ある殺人事件に挑む。女性の探偵はもともとはすきではないし、『さよなら妖精』のときはピンとこなかったし、読みはじめはどうかな?と思いつつだった。でも、大人になった大刀洗は気に入った。次の作品も楽しみ。
『あこがれ』ははじめて読む川上作品。これまで何となく重苦しそうな感じがして敬遠してきた。友だちのすすめでこれを読んで、この作品がわたしにとっての初・川上作品でよかったと思っている。子どもたちの目線から描かれる、人が生きていくことの「ほんとう」のところ。悲観的でも楽観的でもない、地に足に着いた感じの物語に、読み終わった後、案外励まされていることを感じた。
『元禄~』は観劇後に残った疑問を解消するために。余計な記述を削れるだけ削った、体脂肪率が低い感じの戯曲。とくにあとがきが、理解に役立った。
『流れよ~』は、昨年のD坂で買ったもの。積読だったのを、SNS上でのやり取りをきっかけにひっはぱりだし、またちょっと寝かせて、やっと読みはじめた。でも、それからは一気に。「もう一人の主人公」のバックマンが魅力的すぎてやられた。ほかはもう読まなくても、これがディックの作品の中ではいちばんすきになると思う。
『文豪~』は月末に出る同じシリーズのラノベが気になって、ちょっと読んでみた。異なる時代の文豪が稲生社として同時代を生きるバトルもの(というまとめでいいのかな)。いろいろ???なところもあるけど、物語のはじまりと思えばこんなところなのかも。慣れないタイプの絵のせいか、登場人物の見分けにちょっと苦労するという体験をした。現存する肖像写真にもうちょっと似ていてもいいんじゃないかしら(笑)。

王とサーカス

米澤 穂信 / 東京創元社


あこがれ

川上 未映子 / 新潮社


元禄港歌・近松心中物語 (1980年)

秋元 松代 / 新潮社


流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)

フィリップ・K・ディック / 早川書房


文豪ストレイドッグス -1 (カドカワコミックス・エース)

春河35 / 角川書店


海街diary 7 あの日の青空 (flowers コミックス)

吉田 秋生 / 小学館



◆その他のインプット
演劇 『元禄港歌』
演劇 劇団鹿殺し『キルミーアゲイン』
歌舞伎 『新春浅草歌舞伎 第2部』
演劇 ハイバイ『夫婦』
演劇 二兎社『書く女』
[PR]

by takibi-library | 2016-02-01 13:19 | いつも読書 | Comments(0)  

2015年12月のまとめ

公開し忘れていた(笑)。まもなく、年次報告を作ります。

◆生活全般
多肉植物について教わる。
友だちに子どもが生まれる。
レコードを聞きはじめる。
扁桃腺炎にかかって寝クリスマス。

◆読んだ本
市川春子 『虫と歌』、『25時のバカンス』
森薫 『乙嫁語り 8』
よしながふみ 『きのう何食べた? 11』
長嶋有 『愛のようだ』

本は読みかけがたまっている。
市川春子さんの作品はこれまで読んだことがなかったので、友だちの家で見つけて借りて来た。どちらも、SFのようなファンタジーのような。甘さは控えめで、ひんやりしている印象。
『乙嫁~』も『きのう~』も、安定の楽しさ。この作品はいつまでも読んでいたい。
今月唯一の小説、『愛のようだ』はとてもよかった。恋愛小説(だと思う)としてすばらしい。身の丈に合っているというか、力強くなく「わかるなぁ」としみじみ思える恋が描かれていた。すごく盛り上がるとか、楽しいとか、ウキウキワクワクじゃないけれど、生きていくうえでそれがあると気分的にちょっと助かる、そういう恋。

虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)

市川 春子 / 講談社


25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)

市川 春子 / 講談社


乙嫁語り 8巻 (ビームコミックス)

森 薫 / KADOKAWA/エンターブレイン


きのう何食べた? 通常版(11) (モーニング KC)

よしなが ふみ / 講談社


愛のようだ

長嶋 有 / リトル・モア



◆その他のインプット
演劇 『熱海殺人事件』
演劇 『バグダッド動物園のベンガルタイガー』
ライブ 『Don't trust Ryohei Shima』(ドレスコーズ)
演劇 『才原警部の終わらない明日』
[PR]

by takibi-library | 2016-01-16 17:04 | いつも読書 | Comments(0)  

2015年11月のまとめ

◆生活全般
パリで同時多発テロ(日本時間、11/14)→フランスはISを空爆
新商品「文庫本カード」完成
日曜の夜はテレビっ子(『刑事フォイル』→『だから荒野』→『トミーとタペンス』

◆読んだ本
津村記久子 『とにかくうちに帰ります』
エトガル・ケレット 『突然ノックの音が』
雪舟えま 『幸せになりやがれ』 『緑と楯/楯と緑 ほか全5話』
二村ヒトシ・金田淳子・岡田育 『オトコのカラダはキモチいい』
森岡督行 『東京旧市街地を歩く』
あずまきよひこ 『よつばと! 13』
黒田硫黄 『セクシーボイスアンドロボ』(再読)

『とにかく~』を読んで、「津村さんの小説は、個人的でささやかな事件についての、リアルタイムな描写がすきだ」と、やっとまとめられた。このくらいのコンパクトな作品だとより強く実感できるみたい。『突然~』は4、5ページで終わる短篇がたくさん入っている一冊。「えっ? なになに?」と思っているうちに、物語がくるくるっと回って、ポンと落ちる。寝る前に2つ3つ読むのが楽しかった。
『幸せに~』はまさかの恋愛小説だった。「まさかの」というのは、前作『プラトニック・プラネッツ』で、プラトニックに「行きついた」と思っていたから。フィジカルな関係への回帰を深読みしてもいいし、単に楯という登場人物を雪舟さんが気に入っているというだけと思ってもいい、そういう意味で、自由な作品だと思う。『緑と楯~』は電子書籍版のみのサイドストーリー集。はじめて電子書籍を買った・笑。
緑と楯の話を面白く読めたので、「BLを楽しめない自分」は卒業か?と思い(相変わらず「なんか悔しい」)、『オトコの~』を読んでみる。読んでみると、これはある種の実用書(笑)であると同時に、セクシャリティーを考えるための、想定とは違うおもしろさのある本だった。わたしは読んでよかったと思っている。
著者のトークに行く前にと読んだのが『東京旧市街地~』。予習の成果はほどほどにあり、本もトークもますます楽しいものになった。東京の街の魅力を伝える語彙を与えられた感じ。
あとはマンガ。待ちに待った『よつばと!』の最新刊は、よつばのばあちゃん登場!!とてもかっこいいばあちゃん。あんなふうに年を取りたい。そして、『セクシーボイス~』は友だちに借りた。やっぱり黒田硫黄はいい。

とにかくうちに帰ります (新潮文庫)

津村 記久子 / 新潮社


突然ノックの音が (新潮クレスト・ブックス)

エトガル ケレット / 新潮社


幸せになりやがれ

雪舟 えま / 講談社


緑と楯/楯と緑(ほか、全5話合本)

雪舟えま / パブー


オトコのカラダはキモチいい (ダ・ヴィンチBOOKS)

二村 ヒトシ / KADOKAWA/メディアファクトリー


東京旧市街地を歩く

森岡 督行 / エクスナレッジ


よつばと! (13) (電撃コミックス)

あずまきよひこ / KADOKAWA/アスキー・メディアワークス


セクシーボイスアンドロボ1 (BIC COMICS IKKI)

黒田 硫黄 / 小学館



◆その他のインプット
ミュージカル 『プリンス・オブ・ブロードウェイ』
演劇 『再びこの地を踏まず』
演劇 『ベイビーさん』
銀座の写字室(展示)
映画 『SPECTRE』(先行上映)
サンボマスター 『サンボマスターとキミTOUR2015』
トーク 『東京旧市街地を歩く』
[PR]

by takibi-library | 2015-12-04 11:50 | いつも読書 | Comments(0)  

2015年10月のまとめ

◆生活全般
ガス点検
歯の再検査
川口・senkiyaさんへ

◆読んだ本
太宰治 『斜陽』
村上春樹 『ふしぎな図書館』
角田光代・穂村弘 『異性』
上田岳弘 『私の恋人』
青山ゆみこ 『人生最後のご馳走』

『斜陽』は文庫本葉書のために再読。『ふしぎな~』ははじめて読んだけど、これも文庫本葉書用。ちょっと物悲しいおとぎ話。『異性』は以前、D坂で紹介されていて気になっていた本。選者がたしかな方だったから期待していた。もう、期待どおり!! うなずきまくりの膝打ちまくり。
『私の恋人』通りすがりに知って、通りすがりに見つけた本。はじめて読む作家さん。10万年越しで恋人を見つける壮大な恋愛物語。かなりロマンチック。装丁も落ち着いた感じで、ほんのり華やかで、女性への贈りものによさそう。
『人生最後の~』はホスピスで提供される「リクエスト食」を取材した一冊。食がもたらす幸福が大げさでなく静かに、温かく描かれている。興味深かった。

斜陽 (新潮文庫)

太宰 治 / 新潮社


ふしぎな図書館

村上 春樹 佐々木 マキ講談社


異性 (河出文庫)

角田 光代 / 河出書房新社


私の恋人

上田 岳弘 / 新潮社


人生最後のご馳走 淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院のリクエスト食

青山 ゆみこ / 幻冬舎



◆その他のインプット
辻恵子 第40回個展『A Heaven in A Wild Flower』
演劇 タクフェス『くちづけ』
演劇 こまつ座『十一ぴきのねこ』
スーパー歌舞伎セカンド 『ワンピース』
東京都庭園美術館 『オットー・クンツリ展』
smbetemb 『defocus』
wea – handmade tableware –「雪は踊っている、 落ち葉は舞っている」
[PR]

by takibi-library | 2015-11-01 16:57 | いつも読書 | Comments(0)  

2015年9月のまとめ

少しずつ、早朝型の生活に変えていこうとしているこの頃。

■生活全般

日本橋三越「本のある秋の暮らし」、2・5日にワークショップ、8日終了
 →引き続き伊勢丹で、15日まで販売
TOKYO ART BOOK FAIR出展
歯の検診
お彼岸

■読んだ本

須賀敦子 『地図のない道』
寺山修司 『寺山修司青春歌集』
吉田健一 『舌鼓ところどころ』
オノ・ナツメ 『ACCA 13区監察課 4』
ダシール・ハメット 『マルタの鷹』(新訳)

『地図の~』、『~青春歌集』、『舌鼓~』は引用文を決めるための再読。どれも、いい本(とやかく言う気もわかないくらい)。
『ACCA』はジーンの出自がはっきりして(うすうすわかっていた)、すっきり。これからちょっと物語が加速するかな。登場人物のなかではリーリウムがすき。
『マルタの鷹』はむかーし、お子さま用を読んだ気がする?だけで、ほぼはじめて読んだ。主人公のサムのイメージが最後までぼんやりしていた。行動はハンサムなんだけど、ちょいちょいはさまれる見た目の特徴がどうも鈍重な感じ。いったいどんな男なのか、キャスティング(読みながら、よくする)が最後まで決まらなかった(ちょっとつまらない)。

地図のない道 (新潮文庫)

須賀 敦子 / 新潮社


寺山修司青春歌集 (角川文庫)

寺山 修司 / 角川書店


舌鼓ところどころ (1980年) (中公文庫)

吉田 健一 / 中央公論社


ACCA13区監察課(4) (ビッグガンガンコミックススーパー)

オノ・ナツメ / スクウェア・エニックス


マルタの鷹〔改訳決定版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ダシール ハメット / 早川書房



■その他のインプット

ハーブチンキを作る
演劇 「國語元年」
映画 「キングスマン」(2回)
演劇 「語る室」
写真 「TRILL展」
ミュージカル 「アラジン」
音楽 カニサレス・フラメンコ・カルテット
[PR]

by takibi-library | 2015-10-01 16:35 | いつも読書 | Comments(0)  

2015年7月と8月のまとめ

休みを取るために忙しくなるというのは、どうなのかな。でも、まとまった休みはほしいからね。

■生活全般

駅ビルの文房具店(兼書店)のY、フリークラフト特厚口は扱わなくなったことが発覚。
気になっていたchiclinで青の麻シャツ(丸襟)を買う。
エッグスラットをはじめて食べる。
ツールドフランス、ウィンブルドン。
「パブリックコモンの学校」に通いはじめる。
夏休み(8/8-12)
ぬかづけをはじめる。
日本橋三越「本のある秋の暮らし」スタート(9/8まで)

■読んだ本

呉明益『歩道橋の魔術師』
夏目漱石『それから』(再*n読)
小川奈緒/小池高弘『sketch 1,2』
小川奈緒『家がおしえてくれること』
山崎ナオコーラ『ボーイミーツガールの極端なもの』
ロビン・スローン『ペナンブラ氏の24時間書店』
前川知大『散歩する侵略者』(再読)
津村記久子『これからお祈りにいきます』
安冨歩『もう「東大話法」にはだまされない』
村上春樹/フジモトマサル『村上さんのところ』
森薫『乙嫁語り 7』
長尾智子『あなたの料理がいちばんおいしい』
安冨歩『満洲暴走 隠された構造』

『歩道橋~』は連作短編集。思った以上に魔術師の存在が不気味で印象的が強い。商場という建物の存在が「若かりし日々」とほぼ同義なのではないかと思う。建物があったところ=若い自分がいたところ。悲しみやつらさの中に、若さの持つ多幸感がにじむ。
『それから』は文庫本葉書の引用文を決めるのに読んだけど、やっぱり好きだな。
『sketch』と『家が~』はリーフレットのイラストを小池さんにお願いするにあたり読んだもの。どちらかというと、『sketch』が好き。『家が~』は、取り上げられている家の持ち主が「夫婦+子ども」ばかりで、参考にならないのと、だんだん食傷気味になっていくのがちょっと。
『ボーイ~』は多肉植物が魅力的。連作短編で、タイトルどおり極端な男女の出会い(とそれから)のケースがならんでいた。極端なことが世間ではままある。でも、それがやたらうまくいくと(あまのじゃくは)ちょっとつまらないと感じてしまうようだ。にしても、多肉植物、ではある。
やっと読み終わった『ペナンブラ氏~』、おもしろかったけど、要素が多すぎて、読み終わったときに「何の話だったのか」ともやっとしてしまった。盛り込まれていることうち、自分が興味のあることがどのくらいあるかで、受け取れるおもしろさが変わってきそうな本だった。
『散歩する~』再読だけど、はじめて読んだときと変わらず打ちのめされる結末。再演してほしい。
『これから~』。津村さんの作品が出るとうれしい。この作品の舞台は日本だけれど、架空のお祭り(ある土地に根付く伝説)が折りこまれており、身近なような遠い国の話のような不思議な感覚があった。夏休みに読んだけれど、ぴったりだったと思う。
『満洲暴走~』を読む前に、安冨さんのこれまでのの著作を読んでおこうと思い、『東大話法~』の古本を入手。原子力推進派の言い分に感じるもやもやの理由が明かされていて、「なるほど、そういうことか」とすっきりした。これを読んで、この人の考えることはおもしろいなと確信。期待して『満州~』へ。こちらはさらに興味深かった。今年読んだ本の中でもかなり上位のおもしろさ(個人的には『帳簿の世界史』といい勝負)。
『村上さん~』は、あくまでもフジモト作品として読む。フジモトさんの書き下ろし部分を追いかけてサクッサクッと読む。とてもよい。『乙嫁~』は、あとがきにもあるようにひと休みの巻。徹底的に描きこまれた織物や、躍動的な騎馬の場面などはないけれど、縁組姉妹という習慣はおもしろかった。
『あなたの料理~』、長尾さんの本でいちばんすきになりそう。これまでより家庭的(取り入れやすい)内容のレシピ、コラムは自炊をする人を肯定してくれる内容。励まされる。

歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)

呉明益 / 白水社


家がおしえてくれること

小川奈緒 / メディアファクトリー


ボーイミーツガールの極端なもの

山崎ナオコーラ / イースト・プレス


ペナンブラ氏の24時間書店

ロビン・スローン / 東京創元社


これからお祈りにいきます (単行本)

津村 記久子 / 角川書店


もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く (講談社+α新書)

安冨 歩 / 講談社


村上さんのところ

村上 春樹 / 新潮社


乙嫁語り 7巻 (ビームコミックス)

森薫 / KADOKAWA/エンターブレイン


85レシピと10の話 あなたの料理がいちばんおいしい

長尾 智子 / KADOKAWA/メディアファクトリー


満洲暴走 隠された構造 大豆・満鉄・総力戦 (角川新書)

安冨 歩 / KADOKAWA/角川学芸出版



■その他のインプット

映画「エレファント・ソング」
演劇「かがみのかなたはたなかのなかに」
ヘレン・シャルフベック展(藝大美術館)
歌舞伎「阿弖流為」
演劇「父と暮せば」
歌舞伎『七月大歌舞伎」
TAKAHIRO KOIKE EXHIBITION「some sketches」
演劇「劇団☆新感線35周年 オールスターチャンピオンまつり『五右衛門vs轟天』」
映画(DVD)「シングルマン」
演劇「ウーマン・イン・ブラック」
[PR]

by takibi-library | 2015-09-08 13:52 | いつも読書 | Comments(0)  

2015年6月のまとめ

旅行、新しい計画のはじまり、賑やかな1か月だった。

■生活全般

仙台旅行(Sendai Book Market一箱古本市参加)
善福寺川散策
はじめて「チョリパン」を食べる
サッカー女子ワールドカップがはじまる
箱根山で小さな噴火、警戒レベルが3に上がる(6/30)
東海道新幹線で焼身自殺(6/30)

■読んだ本

近藤聡乃『ニューヨークで考え中』
波多野聖『銭の戦争 第六巻』
高橋源一郎『一億三千万人のための小説教室』
『佐藤ジュンコのひとり飯な日々』
小谷野敦『もてない男』
星新一『エヌ氏の遊園地』
よしながふみ『きのう何食べた?10』
近藤聡乃『A子さんの恋人1』

『ニューヨークで考え中』はWeb連載をまとめたもの。だいたい読んでいたけど、本の形になるとまた楽しく読める。また、糸綴じで製本されているので開きがよく、ベッドの上でごろごろしながら読むのにうってつけ。
『銭の戦争』は安定のハラハラドキドキ(矛盾しているが)。この時代(明治~大正)の相場師たちが今の時代に生きていたら、どのように「情報」を扱っただろうと思う。
今月の読書会の課題図書『~小説教室』は高橋源一郎さんの「読みっぷり」がすごい。そこから小説を読み続ける意味がわかってくる。わたしが高橋さんのように読めるようになることはないけれど、読み続けようと励まされた気分。
『佐藤ジュンコの~』もWeb連載されていたもの。ミシマ社の「コーヒーと一冊」というシリーズの第1作。内容もさることながら、このシリーズの成り立ちがすばらしい。出版、書店業界のだめなところを直撃していると思う。
『もてない男』はSNSのTL上に出てきて知った本。図書館で借りて読んでみた。ここまで書くか(はずかしいだろうに)と思うことが多々あったけど、著者は学者としてそこまでやらないと気がすまないんだろうなと思った。
『エヌ氏の~』は文庫本葉書用。これまで星新一のショートショートはその作品数の割に文庫本葉書のレパートリーにはあまり入っていないのでこれから増やしていきたい。
『A子さんの~』も、おもしろかった。今回はあまり出番のなかったA君が気になる。やさしいのか性格悪いのかふわふわ入り混じったところがいい。近藤聡乃さんはこれからますます楽しみ。新刊出たら買う作家が増えた。

ニューヨークで考え中

近藤 聡乃 / 亜紀書房


銭の戦争 第六巻 (ハルキ文庫 は 11-6)

波多野 聖 / 角川春樹事務所


一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))

高橋 源一郎 / 岩波書店


佐藤ジュンコのひとり飯な日々 (コーヒーと一冊)

佐藤ジュンコ / ミシマ社


もてない男―恋愛論を超えて (ちくま新書)

小谷野 敦 / 筑摩書房


エヌ氏の遊園地 (講談社文庫)

講談社


きのう何食べた?(10) (モーニング KC)

よしなが ふみ / 講談社


A子さんの恋人 1巻 (ビームコミックス)

近藤 聡乃 / KADOKAWA/エンターブレイン



■その他のインプット

Book! Book! Sendai 2015「私的研究本」
スー・ブラックウェル「すみか」展(ブックスカルプチャー)
小池高弘「Walking & Talking」展
[PR]

by takibi-library | 2015-07-05 15:33 | いつも読書 | Comments(0)  

2015年4月と5月のまとめ

また2か月分になってしまった。それは、4月は人に会いすぎて読書が進まなかったことと、4月半ばに思いがけず、ちょっとした人生の曲がり角に差し掛かってしまったことが理由。5月に入っていろいろ落ちついたら、もう読めるだけ読みたい気分が盛り上がってきた。

■生活全般

新宿御苑で花見(4/2)
二子玉川のマーガレット・ハウエルのカフェにはじめて行く
仙台旅行(4/16-18)
友だちとの久しぶりに集まって会食(4/21)
水戸・日立日帰り旅行(4/22)
人を紹介する(5/6)
敷島、本の森に行く(5/16)
クラシキイショウケイカクシツ『紙モノカタログ5 本が好き特集』を受け取る(5/16)
秋のイベントに向けて打ち合わせ(5/22)
口永良部島で火山噴火、全島民避難(5/29)

■読んだ本
『美術手帖 特集山口晃』
ロブ=グリエ 『消しゴム』
勝田文 『ジーヴス競争紳士録』、『ジーヴス英国紳士録』
黒田硫黄 『茄子』(再×n読)
オカヤイヅミ 『続すきまめし』
ジェイコブ・ソール 『帳簿の世界史』
田中康夫 『なんとなく、クリスタル』
阿古真理 『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』

『美手帖』は水戸芸術館での個展の予習として。対談が複数あって、読み応えがあった。お買い得。
ロブ=グリエはD坂文庫で出会った作家。選者の言葉通りオースターっぽいけれど舞台がフランスなので、街並みの(雰囲気の)違いがある。読むとそれを体感として意識するときがあっておもしろかった。
『ジーヴス』、『続すきまめし』は前月からの続き。既刊を読み終わる。『茄子』は不定期に手に取る本。当分手放せない。
『帳簿の世界史』、これ最高。歴史の節目節目に存在する帳簿。会計の普遍的な価値を知った。自分の帳簿をつけたくてたまらなくなる。
『なんとなく~』は読書会の課題図書。2月からはじめて4回目なのだけど、今回がいちばんおもしろかった。最近出た『33年後のなんとなく、クリスタル』を買ってしまった。
『小林カツ代~』は、これまでになかった本ではあるけれど、厳密には現代までアップデートできていない。主婦の延長としての料理研究家と、プロの料理人が料理研究家としても活躍することまでは網羅している。この後に、はじめから「料理研究家」あるいは「フードコーディネーター(スタイリスト)」として社会人としてのキャリアを歩きはじめる人たちが出てくると思うのだけど、そこはあまり触れられていない(タイトルどおりということ)。

美術手帖 2015年 04月号

美術出版社


消しゴム (光文社古典新訳文庫)

アラン ロブ=グリエ / 光文社


ジーヴス英国紳士録 〜プリーズ、ジーヴス シリーズ〜 (花とゆめCOMICS プリーズ、ジーヴスシリーズ)

勝田文 / 白泉社


ジーヴス狂騒紳士録 〜プリーズ、ジーヴス シリーズ〜 (花とゆめCOMICS プリーズ、ジーヴスシリーズ)

勝田文 / 白泉社


新装版 茄子 上 (アフタヌーンKC)

黒田 硫黄 / 講談社


新装版 茄子 下 (アフタヌーンKC)

黒田 硫黄 / 講談社


続・すきまめし (マッグガーデンコミックス コミックエッセイシリーズ)

オカヤ イヅミ / マッグガーデン


帳簿の世界史

ジェイコブ ソール / 文藝春秋


新装版 なんとなく、クリスタル (河出文庫)

田中 康夫 / 河出書房新社


小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代 (新潮新書)

阿古 真理 / 新潮社



■その他のインプット
高橋マナミ「TRIM展」
山口晃展「前に下がる下を仰ぐ」
演劇「ART」
演劇「聖地X」
映画「Mommy」
演劇「戯作者銘々伝」
[PR]

by takibi-library | 2015-06-02 13:59 | いつも読書 | Comments(0)