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「シャーロック・ホームズの回想」読了

読み応えありました。

いろいろな事件があるのですが、これまでに読んだ短編集の中ではいちばん粒揃いだと思いました。ホームズが、嫌味薄めで、好奇心に突き動かされるようすが素直で、ちょっといいヤツになっていました。
シャーロック・ホームズの兄、マイクロフトが出てくるのもよかったです。家族いたんですね(笑)。

そして、何といってもモリアーティ教授。
背がものすごく高く、がりがりにやせ、白いひたいが丸くせり出して、両目が深く落ちくぼんでいる。ひげのない青白い顔に、どこか禁欲的で、いかにも学者という威厳のある雰囲気。

私のデフォルトのイメージは、アニメの「名探偵ホームズ」のモリアーティ教授なので、だいぶずれていました。

ホームズがモリアーティ教授と対決する「最後の事件」の結末には、ちょっとせつなくなりました。ワトスンにあてた手紙の最後、「きみの真の友 シャーロック・ホームズ」という署名にぐっときます。

「きみの真の友」
この言葉に、ホームズの人となり、ワトソンへの信頼、すべてが詰まっていると思いました。

今のところ、シリーズでいちばん好きな1冊。

シャーロック・ホームズの回想 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
アーサー・コナン・ドイル / / 光文社
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by takibi-library | 2007-11-22 23:42 | いつも読書 | Comments(0)  

居場所づくり、ずっと前に教えてもらっていたこと。

部屋の模様替えを計画中。できたら年内に終わらせたいけれど、買い物も伴いそうなので、それは慎重に進めたいところです。

今回買うのはもちろん本棚です。でも、実家に本を置けるようになったし、本棚は小さめのものにしようかと思っています。そして、小さいながらも私の「居場所」を作ろうかと。
そう考えるようになったのは、この本の影響です。模様替えのヒントがありそうな気がして、図書館で借りました。

イロハのインテリア―直径50cmからの部屋づくり
川上 ユキ / / 文化出版局



絵が好みだったことが第一ですが、読んでみると、いろいろ気がつかされることがありました。
まず、自分の好きなアイテムを飾る場所を作ることからはじめるのですが、この「好き」からはじめるのがイイです。
全体のテイストを決めて家具をそろえたりするのではなく、好きなものコーナーを作って、それをじわじわ広げて自分の居場所を快適にしていくやり方が、堅実かつプロセスが楽しめそうで、やる気が出ます。

スタート地点が決まり、「私の居場所とは?」と考え始めたところで、ずっとずっと前に教えてもらったことを思い出しました。あぁ、どうしてあんなに強く「憶えとこう!」と思ったことなのに、今まで記憶の隅っこに押し込めてしまってました。

教えてもらったこととは、「大切な椅子をひとつ持つ」ことです。
その人は言いました。

「そこに座ると自分の居場所だと思えるような椅子を持つといいよ。誰かと暮らすようになっても、ひとりの時間がちゃんと作れるように。」

だから、私の椅子を探すことにしました。せっかく思い出したし、椅子があることを想像するとわくわくします。

本棚のとなりの椅子。それが私の居場所。
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by takibi-library | 2007-11-19 22:04 | くらし | Comments(0)  

「シャーロック・ホームズの回想」:まだまだ飽きない。

(仮称)新訳でホームズシリーズをそろえよう運動、実施中です。

全9巻のうちこれが5冊目なので、ぶっ続けではないにせよ、そろそろ飽きてくるかなぁと思っていたのですが、どうしてどうして(笑)。

この短編集は、ホームズにとって初期の事件を集めたものです。探偵業で生計を立てるきっかけや、探偵としての信条を身につけた事件などがあり、これまでよりも人間味のあるホームズが垣間見られます。物語自体も、「いい話」風のものがあったりします。

とても楽しい。

シャーロック・ホームズの回想 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
アーサー・コナン・ドイル / / 光文社
ISBN : 4334761674
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by takibi-library | 2007-11-18 21:14 | いつも読書 | Comments(0)  

「花匂う」:人生に不必要な時間はない。

今日、やっと表題作「花匂う」まで読みました。

自分にとって大切なものに気づいて、そのことを考え続けていれば、きっと何かが積み重なっていくはずです。その間、こんなことをしていてどうなるというのかと、はっきりとした手ごたえがないままでも、考え続ける、目を離さない、そういう静かな覚悟というか、一種の心構えが大切なのです。
そう、この物語は教えてくれます。

人生に不必要な時間はない。きっとない。

花匂う (新潮文庫)
山本 周五郎 / / 新潮社
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by takibi-library | 2007-11-14 22:08 | いつも読書 | Comments(0)  

「花匂う」:絶妙に切り取られた、ある人生の局面

山本周五郎の「花匂う」を読んでいます。

運命として無理矢理納得するしかないような、思いもかけない不運や災難が人をどのように突き動かすかを描いた話が多い短編集です。
不運や災難というと、暗く、重々しい雰囲気になりがちです。しかし、この本はたとえ悲しい結末であろうとも、どこか晴れやかで、人のやさしさや強さがしっかりと伝わってくるので、読んだあと、空気を入れ換えたようにすがすがしい気分になります。
もちろん、悲しい終わり方ばかりでもありません。「明暗嫁問答」のような、くすくす笑いの絶えない話もちゃんと織り込まれています。

どれもかなり短い話で、登場人物の人生の数日を切り取っています。
その切り取り方が絶妙なのです。それまで彼らが歩んできた道が、語られることがなくてもこちらに伝わってくるようで、彼らのひとつひとつの選択に納得できます。短くても、端折っているのではなく、ちゃんと奥行きと広がりがあるのです。

それがどういった技術によるのかはわかりません。でも、そんなことは(私にとっては)どうでもいいのです。私は「くぅ~っ」と思いながら、楽しむために読んでいるのだから。

花匂う (新潮文庫)
山本 周五郎 / / 新潮社
ISBN : 410113443X
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by takibi-library | 2007-11-12 20:59 | いつも読書 | Comments(0)  

「うさぎおいしーフランス人」:ちびちびと。

このところ、本を読んでいません。
原稿がらみで心がすさみつつあるので(苦笑)、山本周五郎が読みたくて買ってあるのですが、その原稿が終わるまでは・・・やれやれ。

そう、そんな「やれやれ」のときは、村上春樹さんの"ゆる本"を寝る前にちびちびと読んでいます。現行のこととか、それにまつわるやり取りのことを考えると、頭が熱くなってきてうまく寝つけないのです。

村上さんの放つ「まったく世の中のためにはならないけれど、ときどき向こうから勝手に吹き出してくる、あまり知的とは言いがたい種類のへんてこな何か」。
あ~早く寝なくちゃ、と思いつつ、それをでれでれと読んで、もう目を開けていられなくなったらそのまま眠ります。すると朝には、前の晩のもやもやむかむかどこへやら。また2冊のノートを開く元気が心の中にたまっています。

昼休み、もう回数はいいや、何度目かの推敲をしました。これでOKが出るかな。
今夜は編集の担当さんを思いやる余裕がちょっと残ってます。

明日は図書館へ本を返しに行きがてら、川沿いのカフェに行こうかな。
山本周五郎の本を持って。

村上かるたうさぎおいしーフランス人
村上 春樹 / / 文藝春秋
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by takibi-library | 2007-11-08 21:01 | いつも読書 | Comments(2)  

「水木しげるの雨月物語」読了

ブックピックのMさんから借りた本です。

感想はこちらで→book pick orchestraのオフィシャルブログ「orchestra pit」
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by takibi-library | 2007-11-03 18:39 | いつも読書 | Comments(0)  

「使いみちのない風景」読了

短いから、1日でさっくりと読み終わりました。

村上春樹さんの文章と、稲越功一さんの写真。
自分にとって「旅」ってなんだろう・・・その問いの答えを頭の片隅で考えながら読み進めました。

前から思っているのですが、私は旅にそれほど関心がないのかもしれません。

ぼんやりしたい。(映画「めがね」的には"たそがれたい"。)
とりとめもなく結論を求められない考えことをしたい。
毎日の暮らしの中で、そんな欲求がふくらむと旅に出ます。そういう時間は不可欠だと思ってはいても、もともとは家好きだし、「毎日の暮らし」には誘惑が多くて、ついつい後回しにしてしまいます。それでときどき、強制的にたそがれに出かけてしまいます。

それには、1泊2日くらいがちょうどいいみたいです。
ちょっと電車に乗って、その土地の美術館に立ち寄って、事前に知人から紹介してもらったお店で早めに夕食をとって、ホテルに戻って、のんびり過ごします。翌日はゆっくり寝て、遅めに朝食をとって、土地の名産品と、気の利いたパン屋さんで翌朝家で食べるパンなんか買って、帰宅ラッシュの前に帰ります。

そんな空想が入り込む余白のある、ゆったりとした1冊です。

使いみちのない風景 (中公文庫)
稲越 功一 / / 中央公論社
ISBN : 4122032105
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by takibi-library | 2007-10-31 21:54 | いつも読書 | Comments(0)  

「バスカヴィル家の犬」:ワトスン君は気のいい男

ホームズシリーズ、まだまだ続きます。
「~冒険」の次は長編にしました。この「バスカヴィル家の犬」では、ワトスンがひとり現場に派遣され、活躍します。

彼がホームズにあてた手紙や、彼自身の日記からは、「活躍してる」とワトスン自身は思っているのがよくわかります。しかし、私(たぶんほとんどの読者)は気づいているのです。ホームズにはたいしてほめてもらえない、または、ほめてくれてもワトスンにとって心地いいほめどころじゃないところに対してであることを。

ホームズに誰よりも近い存在と自認するワトスン君。
ホームズの人柄をいちばんよく理解しているはずのワトスン君。
ホームズの自尊心に何度もむかついているワトスン君。

そんな「成果」じゃ、ホームズはほめないよ。わかっているでしょ?
いかにも自信ありげにホームズに報告するワトスン君は、かなり痛いです。
どうして懲りずにホームズのそばにいるんだろう?おもしろい事件と、ホームズの鮮やかな推理に立ち会えるから?でも、それだけ?

私だったら、もうちょっとうまくほめてもらえないと、ついていけないです。
ホームズのように1ほめたあと、3落とすみたいなほめ方では、次がんばれません。

ワトスン君は芯から気のいい男なのか、実は腹の底でホームズをののしったりさげすんだりしているのか?
どちらにせよ、(設定上)ワトスン君が記録してくれてこそ、私たちはホームズの活躍を知りえるのですから、ワトスン君には感謝です。

バスカヴィル家の犬 (光文社文庫 ト 2-7 新訳シャーロック・ホームズ全集)
アーサー・コナン・ドイル / / 光文社
ISBN : 4334761801
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by takibi-library | 2007-10-27 21:27 | いつも読書 | Comments(2)  

「蒼天航路4・5」読了:割り切れずに余ったものは・・・?

4巻はおととい、5巻は昨日読み終わりました。今のところ7巻まで借りてあるので、連休中にあと2冊読む予定。

曹操が袁紹配下の武将・文醜に言います。
「まるで袁紹と同じだな文醜。おまえという人間を武と智で割れば、きれいに割り切れて残るもがない。おまえたちには心の闇がない」
つまり、割り切れずに余るもの=心の闇というわけです。
ちなみに、曹操配下の許褚の場合は、力と忠と信で割って、余りは「可憐な鼻たれ姑娘」だそうです(笑)。

私は何かで割り切れるのかな。何で割ったら、なにが余るのかな。
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by takibi-library | 2007-05-04 16:08 | いつも読書 | Comments(0)