「黒いハンカチ」読了
2009年 07月 17日
ブックピックに入ってから知った作家の一人が、小沼丹です。
かねてから「クヌギさんは気に入ると思うよ」と言われていたので、文庫本葉書のラインナップに入っている本を見つけたのを機に、読んでみました。
主人公はニシ・アズマという小柄で愛嬌のある女性。ふだんは学校の先生です。でも。ニシ・アズマ女史は赤いロイドめがねをかけると探偵モードに切り替わります。めがねを取り出すきっかけは、ほんとうに些細なことなのですが、一度「なんか変だな」と思ったことからは絶対に目を離しません。
このニシ・アズマ女史の活躍が描かれた短編集がこの本なのですが、どれもちょっと古風な語り口(名前がカタカナ表記なのもそう)と、ニシ・アズマ女史のおてんばなキャラクターがいいです。
探偵ものでも緻密なトリックとかはなくって、ユーモラスな雰囲気がたっぷり。読んでいて楽しくなります。
小沼丹はミステリー作家ではないので、この本はどちらかというと異色作です。けれども読んでみて、気に入ると思う、と言われたとおり、頭の中の「見つけたら買う作家メモ」に小沼丹の名前はしっかり書き留めました。
あと、赤いロイドめがねも、ちょっとほしくなりました。
かねてから「クヌギさんは気に入ると思うよ」と言われていたので、文庫本葉書のラインナップに入っている本を見つけたのを機に、読んでみました。
主人公はニシ・アズマという小柄で愛嬌のある女性。ふだんは学校の先生です。でも。ニシ・アズマ女史は赤いロイドめがねをかけると探偵モードに切り替わります。めがねを取り出すきっかけは、ほんとうに些細なことなのですが、一度「なんか変だな」と思ったことからは絶対に目を離しません。
このニシ・アズマ女史の活躍が描かれた短編集がこの本なのですが、どれもちょっと古風な語り口(名前がカタカナ表記なのもそう)と、ニシ・アズマ女史のおてんばなキャラクターがいいです。
探偵ものでも緻密なトリックとかはなくって、ユーモラスな雰囲気がたっぷり。読んでいて楽しくなります。
小沼丹はミステリー作家ではないので、この本はどちらかというと異色作です。けれども読んでみて、気に入ると思う、と言われたとおり、頭の中の「見つけたら買う作家メモ」に小沼丹の名前はしっかり書き留めました。
あと、赤いロイドめがねも、ちょっとほしくなりました。
by takibi-library | 2009-07-17 21:59 | いつも読書