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「99%の誘拐」:久しぶり

とくに高校生の頃、だったと思うのですが、岡嶋二人さんの作品をよく読んでいました。
「チョコレートゲーム」、「焦茶色のパステル」、「なんでも屋大蔵でございます」・・・陰惨な殺人事件があまりないミステリーが好きで、しばらくの間にかなり読んだと思います。

その後、岡嶋二人さんは解散(?)するのですが、それがなんとなく悲しくて、最後の作品「クラインの壷」と、実質的な最後の合作と言われるこの「99%の誘拐」を読む気分にならないまま過していました。

でも、何となく気になっていたので、少し前にブックオフで105円だったのを買っておきました。すると、案外読むタイミングは早くやってきたのです。先日まで庄野潤三さんの穏やかな物語を読んでいて、それはそれでよかったのですが、次に読む本にはエンタメを強く欲していました。
未読本が並んだ棚(棚に収まりきれているこのごろ。うれしい)をじーっと見ていて、迷わず「99%の誘拐」を取りました。

久しぶりの岡嶋作品、やっぱりおもしろいですね。たまに乗る電車で乗り過ごしそうになりました。家人が一緒だったので未遂に終わりましたが、ひとりだったらあぶなかった!

99%の誘拐 (講談社文庫)

岡嶋 二人 / 講談社


by takibi-library | 2009-07-31 23:58 | いつも読書  

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