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「おぱらばん」読了

堀江敏幸さんのエッセイです。フランス、パリ郊外で暮らしていたときのエピソードがいろいろつづられています。

そしてその地ではマイノリティであること、余分なお金がないことが下地にあって、それがちょっと影を落とすこともあります。けれども、そのことによって手間がかかったり、歩いたりするなかで、ひとつのものごとに目にとまった一瞬に、文学への想いは広がっていきます。そののびやかさが読んでいてうれしくなります。

実際のところ、知らない作家の知らない本の話が多いのですが、それでもおもしろいと思えることがちょぴり不思議なのですが、本当におもしろいのです。

ところで、最後の話が「のぼりとのスナフキン」というタイトルなのですが、読んで、以前人から「スナフキンぽいですね」と言われたことを思い出しました。
それで、均一棚にあった「たのしいムーミン一家」を買っちゃったり。

おぱらばん (新潮文庫)

堀江 敏幸 / 新潮社


by takibi-library | 2010-09-09 23:57 | いつも読書  

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