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朗読会感想

行ってきました、朗読会。

まずは、観察記録。

場所は飯田橋(神楽坂)の日本出版クラブ会館3階、鳳凰の間。会場入り口には開演3分前でもまだ入りきれない人がたまってました。大盛況です。
受付で500円払うと、「休憩時の飲み物を選んでください」と言われました。500円に飲み物代が入っているんです!他人事ながら、足が出ないのか心配になりました。
やっと会場に入り、席を確保して、辺りを見回しました。観客は100~150人くらいでしょうか。40代後半以降の女性が7割くらいです。
どちらかというと生活感があるというか、あまりファッショナブルな人は少なかったです。
あと、けっこうお着物の人がいました。

つづいて、聞いてみた印象。

総じておもしろかったです。
舞台に朗読者の方がいるのですが、とくに手振り身振りはないので、案外目のやり場に困るものですね。私は周囲を観察し始めると、朗読を聴くことがおろそかになるので、目をつむったり、自分の手元や前の椅子の背をぼんやり見ていました。そんな態度でもちゃんと物語の流れは入ってきました。
話の場面が変わるときなどには少しBGMが入るので、わかりやすくてよかったです。

今回聴いた4つの朗読の中で、実際に読んでみたくなったのは「キャベツの丸かじり」。とにかくおもしろかった。読み手の方が東海林さんになりきって憤ったり、したり顔になったりして、会場に笑いがこぼれました。
樋口一葉の「十三夜」はかなり編集(短く)されていて、朗読された方も「一度本で読んでみてほしい」と言っていました。こちらは文語のまま朗読されてましたが、今は使われていない言い回しの一部はパンフレットに説明書きがついていたので、問題ナシです。

終わってから、やってみたいとはやっぱり思いませんでした。
でも、新しい本と出合うきっかけとしては楽しめると思います。実際、「丸かじり」は1冊買ってみるつもりになってます。

最後に残った疑問。

朗読に集まるお客さんがあんなにいるとは思いませんでした。
あの人たちは、どうして朗読を聴きに行くのでしょう?実際に習っていて、先生の朗読を聴きに来たふうな人は確かにいるのですが、そうでない人もかなりいるはずです。
そして、朗読会についての情報はどうやってつかんでいるのでしょう?言い換えると、朗読者の方は、朗読をもっと世に広めたいと思っているのでしょうか?
私がこの会に来たのは出演者と知り合ったことがきっかけでしたが、ライブパフォーマンスとして、たとえばプレイガイドで見つけるとかいうふうではないので、「聴いてみたい」と思う人はどこから入っていけるのかなぁと思いました。

ただ、聞いた話では、趣味で朗読を習う人は増えているようです。ちょうど今日の客層と同じような人々の間で、ちょっとしたブームになっているそうです。

この値段ならまた来てもいいなと正直思いました。
この値段でもほんとにいいんですか?とも思いました。

この世界、もうちょっと観察してみます。

by takibi-library | 2006-02-11 23:33 | いつも読書  

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