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「グラスホッパー」読了

読み終わったとき、ちょっと疲れました。だんだんスピードが上がる物語についていくのに、"足を出さないと転ぶ"かのようにいっぱいいっぱいでした。
何もそんな読み方をする必要はないけれど、いっしょにスピードに乗りたいし、先も知りたいので、とにかくぐんぐん読みました。

鈴木、鯨、蝉。物語はこの3人の視点で描かれます。それぞれが持つ情報はバラバラでも、読者は全部わかっています。そして、3人が一点に向かって収束していくことも。
そんな、全部わかっている上で成立している緊張感と、収束しきったあとの発散の予感が、スピードを上げる原動力です。

おもしろかった。伊坂さんはやっぱりちょくちょく読みたくなりますね。

グラスホッパー
伊坂 幸太郎 / / 角川書店
ISBN : 404384901X

by takibi-library | 2007-08-27 21:09 | いつも読書  

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