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「四つの署名」読了

「緋色の研究」に続く、ホームズシリーズの2作目です。
この話の中で、ワトソンは婚約します。

この「四つの書名」と「緋色の研究」は、歴史小説っぽい気がしました。もちろん、ホームズの推理力炸裂!ではあるのですが、犯人たちが事件を起こすにいたるまでの話には歴史ものの楽しみがあります。
「緋色の研究」ではアメリカ、「四つの署名」ではインドで犯罪の原因となることが起きて、それぞれ長く深い恨みの心がイギリスで爆発する感じです。
ミステリとしては、共通して「悪意は国外」という結末に、イギリス人はこんなひどいことしない、というような都合のいい感じがしなくもないです。けれども、歴史ものとしてはユタに至るまでのモルモン教徒の旅や、セポイの乱などが描かれ、その圧倒的な時代の力に押し流される人々の様子が読みどころでしょう。

次は「シャーロック・ホームズの冒険」です。
長編2作を読んで、ホームズシリーズの場合、ミステリとしては短篇の方が楽しめる気がしているので、旧訳を読んだばかりですが、楽しみです。

四つの署名 新訳シャーロック・ホームズ全集
アーサー・コナン・ドイル / / 光文社
ISBN : 4334761771

by takibi-library | 2007-10-10 07:58 | いつも読書  

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