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「友情」:妄想について考えています。

穂村弘さんの「現実入門」に続く課題図書、武者小路実篤「友情」を読みました。
もう何度めでしょう。相変わらずおもしろいです。

2冊それぞれの感想は別に書くとして、両方に共通しているのは”妄想”です。男性がどんな妄想をするかがわかる作品です。
穂村さんのほうは、ふとしたときに心の隅を妄想にきゅっとつかまれて、あれよあれよと押し流されるようです(そんなようなことは私にもしばしばあって、読んでいて自分にちょっと似ているかもしれないとさえ思いました)。一方「友情」の主人公は思いを寄せる杉子について、または杉子と自分の結婚後の生活について、腰をすえて(?)妄想します。

今夜は”妄想”についてあれこれ考えながら、雨の中お堀端を歩いていました。
そして、今夜UPするつもりだった知恵市場の原稿をそっくり書き換えることだけ決心し、夕飯を食べて帰りました。

今週はいささか働きすぎました。久しぶりに疲れを実感。
半隠居からうっかり現役復帰してしまった。来週はセーブしなくては。

友情 (新潮文庫)
武者小路 実篤 / / 新潮社
ISBN : 410105701X

※今の新潮文庫は、題字が著者のものではないのですね・・・・残念。

by takibi-library | 2008-05-11 00:04 | いつも読書  

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