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空っぽ化completed

STARNETのBさんが「空っぽなのが楽しい」と言っていました。今回の栃木ツアーで、これがいちばん“落ちた”言葉。

会社をやめて丸2年経って、会社で培われた以外も含めて、今やっと空っぽになった、空っぽであることをすとんと納得できた気がしました。



退職後しばらく困ったなーと思っていたことのひとつが、自分の価値観のほとんどが10年以上の会社生活によって刷り込まれてきたものだったことでした。
どれがもともと自分が好ましく、快く思っていたことなのかがわからなくなっていました。
それから、単純に自分中心に考えることもしなくなっていました。私自身の日々の暮しに対して、会社の人間としての責任感が個人の責任感の前にあって、個人が責任を負わないですむ楽さを覚えていたのでした。私自身に対して、会社員の私がいろいろ言い訳してたんです。

こりゃいかんなぁと思いはじめても、それをどうやって抜くのかはわかりません。
さらに、それを抜いた後の、空っぽの状態を想像すると、ぞっとしました。
でも会社にはもう頼れないのですから、自分が責任を負うことを覚えなくてはなりません。
自分の空っぽ化をしなければ。

と、文字にすると深刻そうですが、しょせん「困ったなー」という程度のことなので、それを克服するために努力はとくにしませんでした。でも今、「あぁ、空っぽだ」と思っています。「抜けたなー」という実感が不思議とあります。
その感覚から逆算して考えると、いくつかの奇行(笑)に気がつきました。もともと私がしそうにない行動や、思い返すと「なんでそっちを?」と自分でも理解しがたい選択をした時期があったんです。

そういう過激な行動は、もしかしたら空っぽになるのに必要だったんじゃないかと思います。一連の奇行が収まって、地に足が着いてくると(=空っぽ化への過程が終わると)、何やってたんだ自分?と不思議に感じつつ、身軽さにうきうきしはじめます。
どうやら、空っぽになろうとすると怖いけど、何かの拍子になってみると、それはそれで楽しいみたいです。

Bさんの言葉で、「今、すごく楽しいかも?」と思いはじめたら、本当に楽しくなってきました。
たぶん、空っぽ化completed。身軽に走ってなんでも取り込む。

by takibi-library | 2008-10-13 19:12 | くらし  

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